「紫灰の日時計」をまとめて一気読みしてしまったので、全巻まとめての感想を書かせて頂こうと思います。
非常に読みやすく、そして気になる展開ばかりでついつい一気に読み進めてしまえる作品でした。
小説って普段はあまり読まないのですが、するするーっと読めてしまえたのは美しい文章や話の構成の巧みさからかなぁと思っております。
読後の感想を一言で述べるとしたら、「濃かった……」の一言です。
絡み合う愛憎、すれ違う人々の想い。何とも切なさを噛み締める、非常に余韻の残るお話でした。
内容としましては、ネタバレは避けますが「シュガードロップ・ブレイクアウト」では分からなかった事実が次々と判明し目から鱗の連続でありました。
点と点が繋がり線となるものの、「ああああああ……」とどうにもならなかった事実にひたすら打ちのめされたり、驚かされるばかりです。
悪い人など本当は1人もいなかったのかもしれない。そう思わされてしまうほどに、絡み合った意図は複雑で、そしてすべてのキャラクターが人間味を帯びていました。
なので、「シュガドロ」をプレイした方もまだという方も是非読んで頂きたい作品だなぁと強く思いました。
「創作未来クロニクル」の一番の魅力は一作品では知りえなかった事実やキャラの魅力、過去、生い立ちなどにあると思っておりますのでぜひぜひ。
そして私は「シュガドロ再プレイせねば……」という気持ちに駆られました。
きっと感じられるものもだいぶ違うんだろうなぁと。
他の作品に触れるたびに過去作も読みたくなってしまうというのは大変な魅力だと思います。
なので、この作品から入ってぜひ他の作品も読んで頂きたいなと1ファンながら強く願います。
色々とニヤニヤできること請け合いです!
個人的には念願のエリン先生の過去話が読めて大変満足でした。
ありがとうございます、ありがとうございます。
本当に不器用な人なんだなぁと更に好きになれました。
そんなわけで、拙いレビューではありますがこれにて失礼いたします〜!