こんなに心に焼きつくゲームを今まで知らなかったなんてもったいなかった!
そう思う程入り込んでプレイさせていただきました。
スタートしてまず魅せられたのが、立ち絵とスチルとを明確に隔てない独特の画面表示です。
カメラを動かしているように一枚絵を見せたり、漫画のようなコマ割りを利用していたりと、動画とはまた異なる引力を感じました。
新鮮であると同時に、紙芝居や絵本の読み聞かせを見ているような、どこか懐かしいワクワクも得られます。
しかも好きなポイントで撮影可という収集好きには堪らない機能まで付いていてテンションが上がります。
そして登場人物も魅力がたっぷりです。
もう、とにかくマーゴット様が可愛くて可愛くて。
大好きです!
高貴なお姫様主人公とはこれまであまり縁がなかったのですが、マロゥは本当に一生懸命な女の子でゲームを進める程に愛が強まりました。
(アルバムはマロゥメモリアルと言っても過言ではありません。)
ただそれ故、プレイしていて辛くなることも多々ありました。
事前にネタバレにならない程度に得た情報から「もしかして…?」と予想し、まさかねと思った事態が起こったあの夜など、クリックする指以外は硬直していました。
隙あらばゲオルグさんから逃れる選択肢を選び、BAD方向に進んで悶絶し…。
プレイしてる私がゲオルグさん天誅と思っても、それで彼女が救われる訳ではないのが哀しいところでした。
この辺りに関しては言葉にしきれない複雑な気持ちがありますが、何はともあれマーゴット様の喜怒哀楽は可愛いし美しいです。
このゲームにはまり込み、続編などに手を伸ばしたのも主人公である彼女のおかげです。
登場人物について一人だけでつい長々としてしまったので物語については短めに。
やっぱり、読む苦しさが印象に残っています。
序盤等ほのぼのもだもだと楽しめるシーンもたくさんありましたが、覆水は盆に返らず、全て丸くは収まらず。
それがこの作品と登場人物達の続きを読ませるエネルギーで魅力だとはっきり認識しつつ、苦い。
でも好き。
この決着のつかない思考が、ああハマっているのだなと実感させてくれます。
もはや何を伝えたいのか迷走しておりますが、シュガードロップ・ブレイクアウト、やってみて本当によかったです。
生み出されたStudio F#様には感謝の言葉でいっぱいです。